ブルボン(河岸)通り 19 bis パリ4区/75004 H19 bis quai Bourbon, Paris
※順に、2024年制作作品、1900年に撮影されたアジェの写真、2019年の様子(作者撮影)
ブルボン(河岸)通り 19 bis パリ4区/75004 H19 bis quai Bourbon, Paris
サン=ルイ島 ブルボン河岸通り 19 BIS の角、パリ4区。
住所番号の後に続く「BIS」は枝番のこと。
日本ならばさしずめ、「19-1」などといったところだろう。
アジェの写真の裏書きには「La “Femme sans tête”, 19 bis quai Bourbon」とある。
「La “Femme sans tête”」は、直訳すれば「首のない女」だが、いつの時代からか、建物の角の「マリア像」の上半身が欠け落ちてしまったようだ。
アジェは、1903年に6区のカセット通り21番地/21 Rue Cassette の角の建物を撮影しているが、この場所の建物の角も「マリア像」があったと思われる台座が残されている。ここは現在は復元されマリア像がある。
この枝番のない「19番地」には、ロダンの弟子であり愛人でもあった「カミーユ・クローデル(1864 – 1943)」のアトリエがあった。
そして一軒はさんだ15番地には、やはりロダンの影響を強く受けていたベルギー人の女性彫刻家「セルイズ・イヴォンヌ(1873 – 1953)」がアトリエを構えていた。
同世代ということもあって「カミーユ・クローデル」と親しかったという。
※Atget/アジェの写真はフランス国立図書館/Gallica.Bnf.Frのデータベースから
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